高校には行くべきじゃないと考える理由

高校くらい行ったら?

多くの親が子供にそう伝えているかもしれない中で、山崎潤弥は「行くべきじゃない」と言っています。その理由は???

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高校には行くべきじゃない

主婦業9割削減けいこ
「主婦業9割削減宣言」っていうのが去年5月コロナ休校中、山崎潤弥さんに相談したことから始まりました。

私のやめていくプロセスを綴ったブログが本になるんですけども、家事9割じゃないの?ってよく聞かれるんですよ。

家事だけだったらそんなに大変だと思ってなくって子供関連のことも含めて主婦業として大変だと思っています。

お母さん達にクラブハウスとかでも色々話してると家事そのものが大変っていうよりは子育て中に子供に価値観を押し付けちゃってる自分との戦いとかね。そういうのですごく苦しんでる人がたくさんいて。

潤弥さんに最初出会った時に子育ての考え方がすごい好きで影響を受けたんですよね。

例えば小学校に入ると宿題やらせなきゃ問題とか、一般の当たり前に合わせていくことにおかあさんて疲れてたりする。潤弥さんは子育てに一本軸がしっかり通ってるっていうか。自分の考えがしっかりあった上で、今中学校3年生と中学校1年生の息子さん二人いらっしゃって信頼関係もしっかり作っているなっていう風に見てるんですけども。

今回は3月ということで、世の中一般的に高校、大学も入って当たり前ぐらいの感じでお父さんお母さん達って思ってる人が多いと思うんだけど、潤弥さんって全然考え方が別じゃないですか。その辺について聞いて行こうと思うんですが。

山崎潤弥
僕はどっちかと言うと「高校に行っても行かなくても良い派」ではなくて、「行くべきじゃない派」なんだよね。

何しに行くのかな?って思って。だって高校の三年間で何を学ぶのって言ったら、何事もやっぱゴールがあって。
就職か進学に向けて6限まで授業があるわけで、あと部活があるんだよね。就職して幸せになってる人っているの?

俺の周りで就職して大変だって言ってる人はたくさんいるけどさ、どっちかって言うとこんなもんやでとか。
なんで楽しくなさそうなことに向かってくの?大学出たって大学の後は結局就職なんでしょ。なんでそんな幸せじゃない方向のために勉強するのかが分からんけどね。

主婦業9割削減けいこ
そう言われてみれば本当にそうなのに、謎に自分達も高校出たしなみたいな。当たり前のように高校受験するっていうことになってますよね。
山崎潤弥

同じ3年間だったら僕は中国に行ったりスイスに行ったり、アメリカに行ったりブラジルに行ったり。いろんな人と出会っていろんな文化に触れて日本って豊かだなって感じたり、こんな面白い国があるんだって思ったり。
自分の中に経験とか感動をたくさん貯めた方がいいなと思ってるよ。

主婦業9割削減けいこ
潤弥さんはそうやって息子さんにもお勧めしたんですか
山崎潤弥

そうだよ。

 

主婦業9割削減けいこ
でも高校に行くってなったのは、息子さんは何を思って高校に行きたいってなったんですか?

人間は環境の動物

それは単純だよ。今周りにいる友達がみんな高校に行くから高校に行きたいって。それは友達作りじゃなくって友達がみんな行くから自分も行きたいということだね。

友達なんて高校に行かなくたっていくらでもできるんだから。僕が高校に行くべきだと思ってない行かないべきだと思ってるのは、人間は環境の動物だから。

うちの子供はお父さんみたいになりたいって言ってるのね。昼過ぎまで寝てたりして、好きなことを好きなようにやりたいと思ってるわけ。じゃあ高校に行ったらそんなことは駄目だというふうに教える先生方がいて。

僕は先生が言ってることが間違ってるって言ってる訳じゃなくて、そういうことを教えるは先生いないし。

友達と一緒にいたら友達と同じような価値観になっていくわけだから。高校行った先にお父さんのような未来はないぞって言ってるのね。

主婦業9割削減けいこ
でも山崎さんは高校にも行って大学にも行かれてるじゃないですか、美術大学に。その辺はどういう風に考えるんですか?
山崎潤弥

それもまさにその通りで、三重県の鈴鹿市に居て、小さい価値観の中で不安を抱えてたわけじゃんね。

だけど消去法で美術大学を選択することになった時に予備校ということで一浪して行ったんだけど、美術研究所に入ったわけ。
そうしたらこんなに自由に好きなことをやってる人達いるんだっていう出会いがそこにあったわけ。

彼らとの出会いが自分の人生をまたスパークさせたという実体験があるのね。
生き方の価値観の違いでしょ。就職すべきだ、偏差値の高い所に行くべきだという友達ではなくて、自分の作りたい作品を世に出したいという人とか、絵が好きだって言う理由で来てる人たちだからさ。
だから行った先で変わるんだって。

主婦業9割削減けいこ
それは美術大学だったから良かったっていうことですか?
山崎潤弥

それがたまたま美術大学だったから変化がわかりやすかったけども。行った先の環境に人が順応するし洗脳されてくよねけいこちゃんもピースボートに乗る前と乗った後とで自分の将来のイメージってだいぶ変わったんじゃない?

主婦業9割削減けいこ
変わったんですよ。たった三ヶ月でガラッと変わるじゃないか。だけど、半年ぐらい日本にいると日常に戻っていくんですよね。

幸せになる確率をあげる

山崎潤弥
自分の人生を豊かにしていきたかったらたくさんの経験を僕はすべきだと思うし今の高校の教育システムっていうのは就職か進学ってのが基本になってるからさ。だめって言ってるけじゃないよだけど産業構造自体が、就職して定年まで勤め上げて退職後老後という時代じゃなくなってるのに教育の仕組みは変わってないわけでしょ。
じゃあ就職競争して進学で競争してってさ、わざわざレッドオーシャンに飛び込んで行ってるだけじゃないの?

 

主婦業9割削減けいこ
すごく大変な競争の中頑張って行かなきゃいけないですよね。ブルーオーシャンだったら簡単にうまく行ったりするのにってことですよね。
山崎潤弥

幸せで豊かになるためにみんな努力をするわけだよね。なんで山登るのって言ったらさ、上でカップラーメン食べて登りきったていう充実感を味わいたいとかさ。なんで一生懸命勉強するのって言ったらそうすればいいとこに就職できていいとこに就職すれば安泰だったらからなんでしょ。今の時代はそうじゃないのに何で努力するのってことでしょ。

やっぱり人間の幸せっていうのは人からありがとうって言われて、人から必要とされることによって幸せな気持ちになるわけでしょ。だけど年収一千万あってもお前の代わりなんかいくらでもいるんだぞって言われたりとかさ。

前問題があったけど大手の上場企業で自殺とかブラックだって話あったけどさ全然幸せじゃないじゃん。どんだけたくさん給料もらっててもやっぱり人から必要とされてありがとうって言われることが幸せだと思っとるから。高校に行くことは子供の幸せからは程遠くなっていく確率が高いなと思ってるよ。

 

やっぱり思考停止はあかんよね

主婦業9割削減けいこ
それ頭では分かるんです。時代がすごい変わってるし学校の勉強をやったことでできる未来って言うかさ。そうじゃない方を自分たちも選んでるわけだからすごいわかるんですけど、そうは言っても高校くらいは行かせとかなきゃなみたいな感じになりがちだと思うんですけど。そういう風に思ってしまう場合はどうしたらいいでしょうか
山崎潤弥

それはただの思考停止でしょ。なんで高校ぐらい行くのよ。
その意味が分かんないけど笑

主婦業9割削減けいこ
息子さんを高校に行かせてあげるのは本人が行きたいって言ったからですか?
山崎潤弥

そうだよもんちろん。だってお父さんはそう考えるよってことは伝えてるし。だけど決めるのは本人じゃん。

主婦業9割削減けいこ
幸せを感じるのも子供であって、当たり前のように推めない姿勢だって感じなんですね。普通に推めちゃいそうじゃないですか、みんながやってるからどこを選ぶみたいな感じでやっちゃいそうだなと思うので。奥さんはどんな感じなんですか?

山崎潤弥

奥さんは僕の考え方に同意してくれてるよ。奥さんは元々僕とは真逆で、勉強すべきだとか宿題はすべきだというタイプだけども。僕の考えを尊重してくれてるよ。だけど尊重してるからと言って我慢して僕の言うことに押さえつけられてるかっていうとそうではなくてお父さんが言うことはそうだと思うし尊重するというそういう感じかな。

主婦業9割削減けいこ
自分も高校くらいまで行ってたからなという基準で選んじゃいそうだから今の時代と見合わせてしっかり考えて、思考停止は一番良くないということですね。

子供の幸せはコントロール不能

山崎潤弥
高校に行ってようが行ってなかろうが、大学に行ってようが行ってなかろうが人生に困難は必ず訪れるわけだよね。もちろん運、不運で確率論ではあるけども。でもさ、行ってよかった人もいれば行かなくて良かった人もいてさ。子供の幸せをコントロールすることは無理だと思ってるのね。願うことはできてもさ。

 

主婦業9割削減けいこ

自分の親としての意見は言うけど、別にそれは押し付けないっていうことですよね。
山崎潤弥

押し付けられて幸せになることはありえないんだって。アイスクリーム食べなさいって言われたって食べたら美味しくないんだって。だけど嫌いなピーマンでも俺絶対頑張って食べるって自分で決めて食べきったらそれは嫌いなのに幸福感に包まれるんだって。それは自ら決めてるからなんだって人に言われてやったことで幸せになんか絶対ならないんだって。

だから子供が高校行きたいんだったら尊重するから行ったらと。だけどそれはお父さんが行かしてるわけでもなんでもなくて、自分で行きたいという選択をしたんだから小遣いとかは無いぞと。自分でどうするのか考えなあかんぞということだからさ。

うちはちゃんと最初から決めてあることは12歳まではお父さんの言う通りやるんだと。理由は、意思決定をしてもその年齢までは責任が取れないでしょ。お父さんのことが嫌いだって外に出ていってじゃあ就職して自分で飯食えるかって言ったら食えないじゃんか。その変わりお父さんが子供の問題に対してはすべて責任を取る。取らないとだめだよね。

13歳からは子供と意見を交わしていくっていう期間と定めてたの。タバコはなんでみんな吸っちゃダメって言うと思うとか、お父さんはこう思うけどお前どう思うっていう風にさ。子供はそう考えるのかっていう風に考えることによってさ人間になってくわけじゃんか。

 

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