家族関係を変えた100の手紙
とうじん
潤弥さん、以前離婚の危機が何度もあったと聞きましたが、仲を改善する時に”家族サミット”以外で何か試みたことはありますか?
山崎潤弥
あぁ、そうだね…家族サミット以外だと「良いところ100の手紙」かな
とうじん
良いところ100!?
山崎潤弥
うん。昔ね、僕の師匠にこんな話を聞いたんだ。10年以上会話がなくなっていた親子がいて、ある日お母さんが娘さんに”娘さんの良いところ100個”を書いた手紙を置いておいたらしい。その手紙をきっかけに少しずつ会話がはじまったと言う話を聞いてね。僕も実践して見たんだよ。
けいこ
へぇ!すごい。100個って大変そう。
とうじん
すんなり書けましたか?
山崎潤弥
もちろん100個絞り出すのは大変だったよ。でも、100個書くって決めたら、「こんな良いところもあった、あんな良いところもあった」って感じたよね。あぁ、僕はいつの間にかカミさんの嫌なところばっかり見るようになってたんだなと気づいたよ。
とうじん
なるほど…視点が変わると気持ちも変わりそうですね。
山崎潤弥
師匠に教えてもらったのは「人間関係を良くするのは”意識”しかない」と言うこと。身近になればなるほどそれが必要だと言うこと何だよね。
けいこ
他人には意識するのに、身内には無意識になりがちですもんね(汗)。
その手紙を渡して奥様の反応は?
山崎潤弥
それまでラインのやりとりは業務連絡しかなかったのだけど、『お父さんと結婚できてよかった』とメッセージがきて感動したよ。
けいこ
それはすごい!!!!!
とうじん
奥様から手紙が返ってきたりしたんですか?
山崎潤弥
それはなかったけど、そのメッセージをもらっただけで充分だと思ったよ。
けいこ
夫婦関係において大きな進展ですよね?
山崎潤弥
本当そうだね。身近な人にこそ”意識”が必要。
とうじん
お子さんにも書いたんですか?
山崎潤弥
子どもにも手紙は書いたよ。
けいこ
そんなお父さん素敵だなぁ
身近な人にほど意識する
『人間関係は意識でしか良くならない』
特に身近な存在であればあるほど
”意識”を忘れてしまいがち。
してくれて当たり前
やってくれて当然
支配的な考え方にならないように常に注意が必要。
夫婦関係、親子関係
部下などとの関係でも言えることだね。
感謝を忘れないのはもちろんだけど
価値育の考え方で言えば
『僕は相手にどんな価値を提供できるか』を常に考えているよ。
とうじん
どんな価値を提供できるか…価値育を受講してから他人には意識してましたが…家族には…。
山崎潤弥
今の時代、女性は仕事もできる。子どもを産んで育てて家事もして女性は大変なんだ。子どもを産むこともできない男はしっかり価値を提供しないと捨てられるよ(笑)
とうじん
確かに 汗
けいこ
ふふふ
褒めるじゃなくて尊敬する
とうじん
他に身近な人間関係で意識していることはありますか?例えばお子さんにとか。
山崎潤弥
褒めるじゃなくて、尊敬するポイントを探すということかなぁ。
とうじん
尊敬するポイント?
山崎潤弥
褒めるというのはある種、上から目線な行為だと思っていて、子どもにも尊敬を示しているよ。これは普段の人間関係でも常に意識していることなんだけどね。
けいこ
尊敬かぁ。なるほど。
山崎潤弥
子どもにも「お前のこんなところすごいな」とか「こんなことできて尊敬する、お父にも教えて」こんな感じで子どもというよりは、1人の人として接しているよ。
とうじん
お父さんにそんな風に言われたら嬉しいし、張り切って教えちゃいますね。
山崎潤弥
子どものやる気を促したり、きっかけを作ってあげるのが親の務めだと思っているし、本当に自分にないものを持っていて尊敬しているんだよね。
けいこ
褒めると似ているようで全然違いますね。確かに尊敬の方が嬉しい気がします。人間関係ってちょっとした”意識”の差で大きく変わるんだなぁ。
とうじん
子どもには特に支配的になる親が多いですしね。良いところ100の手紙、子どもにも書くことで尊敬ポイントがたくさん見つかりそうですね。
山崎潤弥
うんうん、本当にそうだよ。身近な家族との人間関係こそ1番”意識”が必要だよね。とうじん家も良かったら”100の手紙”やってみて。
けいこ
…。旦那には勇気が入りますが、乗り越えてみます 汗
とうじん
家宝にする!